わざわざ日記に書くことがない話なので、記録の意味も込めて。


【1】思いつきの蓄積

最初から「こんな話を書こう」と考えて始めることもあるが、大抵は思いつきから始まる。
一言の台詞や、ちょっとした掛け合い。これをWorkflowyに蓄積していく。アイデアを一行メモするより、会話劇の形で残す方が好み。この時点では、地の文は無理に練らない。

アイデアがいくつか集まり、組み合わせて話を作れそうだと判断したら、そこでタイトルや大まかな流れを考える。
これを書こうという枠組みができたら、その枠組みの中でアイデアを出していく。中には枠組みから外れたアイデアも思いつくが、それはそれで記録しておく。
この工程は机に向かってというよりは、日常生活の延長ぐらいのつもりで。ここに時間をかけるほど後が楽になる。


【2】思いつきを場面に
上の作業と並行することが多いが、記録したアイデアには積極的に手を加えていく。
アイデア同士をくっつけたり引き離したり、加筆したり。文章量が増えるとトピック制限の問題があるので、note機能を使うことが多い。

171107-2102.png 
(一つのトピックが一場面に相当する)

思いつくことと編集することは全く異なる作業なので、片方が不調な時はもう片方に専念すると効率が良い。
ただしここで形を固め過ぎてしまうと、後で扱いに困ることになる。


【3】場面を繋ぐ

話の始まりと終わりが定まり、かつ全体の七割程度のパーツ(場面)が揃っていたら、それぞれの場面を繋ぎ合わせていく。
大抵はここで必要なパーツが足りないことに気づく。場面ごとのバランスを取り、余白を埋めるため、加筆することが多い。【2】の工程で書きすぎて他の場面との整合性が取れなくなった場合、泣く泣く削ることもある。その場合も消すのではなく没案として取っておく。

後に詳しく書くが、この工程で苦労することが多い気がする。
繋ぎの部分が間延びして場面として独立してしまうとか、繋ぎ方の自由度が高いために途中で分岐してしまうとか、作業に時間をかけすぎて混乱してくるとか。ここの作業自体は短期間で済ませるのが良いかもしれない。

171107-2105.png 
(プロットが分岐して迷っている例)


【4】仕上げる
Workflowyから取り出し、一つの文章として通るように推敲する。
ここまで来たら完成は間近だが、この工程でさらに新しいアイデアを入れてしまうこともある。まれに収拾がつかなくなり、Workflowyに戻ってやり直す羽目に。


以前は主となる場面を思いついた後、その前後を書き足して仕上げる方法を取っていた。
短編だと行き当たりばったりでも何とか書けるが、書きたい場面以外(特に話の〆)が雑になったり、白紙に順番に書き進めていくのが気分的にしんどかったり、話のテーマがぼやけたりと問題があった。

今はアイデアを基にテーマ・枠組みが定まったところから編集が始まるので、昔よりは構成がしっかりしていると思う。アイデアが場面というパーツになり、そのパーツを組み合わせて話が完成する。
これまでは特にこだわりのない場面に筆を取られ、それっぽく着地するまで書き続けていたのが、思いついたものを好きな順に膨らませられるようになった。とても大きな改善。


この手法の弱点は、体感で二つほど。

一つは【1】のアイデア出しが上手くいかないと、そもそも執筆が始まらないこと。
枠組みができても個人の好み・癖の問題で、枠に当てはまるアイデアが上手く積もらないことがある。こうなってしまうと、昔ながらに無理やり余白を埋めるか、大幅な軌道修正をするかの二択を迫られる。
……と書いたが、これは枠組みの設定に失敗しているのかもしれない。

もう一つは、場面が上手くかみ合わなかった時の処理が大変だということ。
場面の基となるアイデアを思いつくときは、整合性なんて考えていないので、重複や矛盾が起こりやすい。
アイデアを個別に見る【2】では気づかないことが多く、そのままテキストを書き足してしまう。それに【3】で気づくパターンが多い。特に場面の繋ぎまで練った後に気づくと悲惨。自分が書いたものに悩まされるのも無駄が多い話で。

場面の組み合わせを自在に工夫できるのは強みだが、だからこそ時系列に気を配る必要がある。「この時点でこのキャラが知るはずのないことを知っている」あるいは「知っているはずのことを知らない」という矛盾を潰していくのは、かなり神経を使う。
そして場面を入れ替えると、また前提が変わってきてしまう。今書いているのは続き物なので、先に進むほどに前提が増えていくのも厄介。

【2】の段階までは勢いで書き進めることが多いが、その時点で【3】の工程を意識しながら編集するのが良いかもしれない。具体的には【2】では、あまり他の場面と絡むような描写を入れないとか。
いっそ順番を入れ替え、アイデアが出た段階で配置を終わらせてしまうのもありだが、それはそれで難しそう。場面が固まっていても配置に悩むのに、アイデアの時点で固定できるかというと。

今日、Workflowyが一時的に繋がらなかった。
このまま回復しなかったらどうしよう、と不安がよぎった。便利だからと一つのものに依存していると、それが断たれた時に慌てふためくことになると改めて実感する。

Workflowyには、主に創作のアイデアやプロットを置いている。
ちょくちょく開いては思いつきを書き足して、という使い方をしており、毎日のように景色が変わる場所となっている。

以前は別の場に置いていたものも、Workflowyに集約した。
それこそ高校時代に携帯電話のメモ帳に打っていたようなネタも引っ張ってきているので、今では十年分のアイデアが乗った作業机となっている。

編集頻度が高い分、同じものが複数の場にあると競合しやすいため、Workflowyにしか置いていないデータは非常に多い。
だから、ここが焼け落ちてしまうと大変な痛手となる。


クラウド保存は、どうしてもサービスが停止する可能性を捨てきれない。
結局のところ一番安心できるのはローカル保存だが、利便性に劣る。
それもパソコンが壊れたら終わりだから、データ自体に信用が置けない話になるが……。

もし突然Workflowyのデータが消えてしまったらどうなるか。
Pro(有料版)ならDropboxへのバックアップ機能があるらしい。
無料版だと毎日変更箇所がメールで送られてくるが、これを使って復旧するのは難しい。
要するにテキストデータなのだから、手間をかければ管理できそうだが。

と思いながら調べていたら、「Dynalist」なるアウトライナーを見つけた。
Workflowyを意識した作りで、無料でもトピック無制限&バックアップ機能あり。
Workflowyからの引っ越し機能も用意されているらしいので、ちょっと試してみる。