人はどのぐらいの時間スパンで生活しているのだろうかと考える。

僕はゲームを遊ぶ人なので、ゲームクリアが一つの区切りとなっている。
複数のゲームを並行して遊ぶことが苦手なので、大抵は一本に集中することになる。その間は仕事、食事や睡眠などの基本的な生活、そしてゲームで24時間を分かち合うことになる。
そのゲームをクリアすると、充てていた時間が宙に浮く。(18/02/05:日常の切れ目に

これは日々を送る上では結構な変化。
このゲームを遊ぶ前はどんな生活をしていたっけ、といつも考えてしまう。

一つのゲームをクリアするのに2~4週間程度かかる。ゲームの規模や他の用事との兼ね合い、モチベーションの関係もあって、大抵は月換算となる。
たとえば読書が趣味の人は、もっと短いスパンで生活が変化していくだろうし、アニメやドラマを見る人は3か月ぐらいで切り替わるのかもしれない。
時間の捉え方、日常が更新されるスパンは、人によって全く違うのかもと考えた次第。

父は強い人だ。

父は七人兄弟の次男である。今の私よりも若い頃に、父親(私の祖父)が病で働けなくなり、家族を支えることになった。下の弟たちはまだ中高生で、自分がしっかりせなばならないと強く感じたという。
苦労話でよく引き合いに出される20代の頃は、父にとって最も苦難に満ち、糧になった時期なのだと思う。

30代で結婚してからは、今度は妻や子を養うために働き続けた。
自他共に認める負けず嫌いで、仕事では一番の成績を出すことにこだわりを持っている。そのための努力は惜しまないし、それが父の人生における重点なのは間違いない。

父が人に甘えるところを見たことがない。
もちろん愚痴や不満を口にすることはあるし、明らかに機嫌が悪い時もある。母が言うには、一時期は毎晩のようにうなされていたらしい。
ただ、甘えや弱みを人に見せるところがない。対外的にはもちろん、わりかし何でも言い合う家族内でもまったくない。本当に、まったく。


昨日のこと。話の流れで、どうして誰にも甘えずに生きていけるのかと尋ねた。

「他人を信用してないから」と即答された。

人との交流を楽しむ人なので、イメージにそぐわない返答に面食らったのだが、他人を疑ってかかれという話ではない。
自分のメンタルや調子の回復を、思い通りにならない他人に委ねること自体がナンセンスなのだろう。たまに吐く愚痴だって、偶然そこに相手がいたから話しただけであり、本当は自分一人で消化できるのだ。

考えてみれば、父の哲学は一貫している。
父は何度も繰り返してきた。他人の目を気にするなと。他人は口を出すだけで、金を出してはくれないのだと。
父は血縁を大事にする。まず家族があり、次に親戚筋があり、その後に他人がある。この優先順位を間違えてはならないと。

父を強い人だと感じるのは、人に寄りかからずとも生きていけるからだろう。

その強さを真似できるかといえば、できないと言いきってしまう。理想として目指していたこともあるが、きっとそこまで強くはなれない。
言い訳をすれば環境が違う。父が強くならざるを得なかったのは、甘えている場合ではない環境があったからだ。逆に甘えさせてくれる身内がいれば、甘えてしまうのが人の常。

仮に父ほどに強くなれる日が来るとすれば、それは父がいなくなった後のことだろう。

すっかり風邪をひいてしまった。体調は先週から悪かったし、日曜の頭痛もこれが原因だったのだろう。
今度の風邪は喉からで、頭痛よりは良いかと捉えている。熱は出ていない。

風邪をひくと昔が思い出される……と、風邪のたびに書いている。
大抵のことはネット上に似たような事例が見つかるのだが、これは見つかった試しがないので、いつもより詳しく書き残しておく。


たとえば景色を眺めた時に、子供の頃に同じ景色を眺めていた時の感覚が蘇ってくる。一瞬だけ、場の空気が入れ替わるイメージ。
それを「忘れていたが昔はこんな感覚だった」と懐かしく捉えているので、自分の意識はいつも現在に根差している。

自分で意識して過去を思い出す行為とは、まったく異なる。
自分でも忘れているような細かい感触に、直接アクセスしている感覚がある。実際は忘れてなどいなくて、普段は取り出せないほど奥にある記憶に回路が繋がっているのだろう。
呼吸の瞬間に思い出されることが多いので、主に嗅覚が作用していると思われる。土や草の匂いで子供の頃を思い出すのが一番近い。

記憶といっても「特にシナリオのないあの頃の断片」が、まとめてフラッシュバックするものである。
今回でいえば、小学校の図工室、廊下を歩いている、ゲームボーイを遊ぶために急いで下校する、といったもの。子供の頃に通っていた病院の待合室や、風邪で学校を休んだ平日昼間に遊んでいるイメージもあった。

結局、子供の頃はよく鼻づまりを起こしていたから、それと似たコンディションになっているだけと結論している。
口内や喉の具合の悪さが、同じく具合の悪かった時期を連想させる。人生の中に「風邪」というタグが付いた時期が何度もあって、風邪をひくとそれらが参照されてくる流れ。
頭がぼんやりとしているのも関係しているかもしれないが、これは推測のみ。


……もう一度、ネットで同じようなことを言っている人がいないか探してみた。
今までは風邪や思い出すという単語で調べていたが、ここまで書いた流れから「匂い」を検索ワードに加えてみると、なんと答えが見つかった。

どうやら「風邪の匂い」という概念があるらしい。
たしかに今回も風邪を自覚したのは、昨日から風邪の匂いがするという理由による。嗅覚が弱いので他人にそれを感じたことはないが、自分に関しては間違いない。
あまり細かく言及すると綺麗な話ではなくなるが、個人的には痰が原因ではないかと思っている。

風邪と懐古が直接結びついているのではなく、単に風邪時特有の感覚(特に嗅覚)があって、そこから連想しているだけだったんだな。
長年のささやかな疑問に答えが出てすっきりした。早く治そう。

先週から体調不良気味で、この日曜日も頭痛で半日動けなかった。まだまだインフルエンザが流行っているので怖いところ。

先月下旬から遊んでいたセブンスドラゴン3をクリアした。
このシリーズはえげつない展開を挟むことが多いが、今作は最たるもので。エンディングは救いがあるが、それでも切ないものを多く残す形だった。
チャプター6の「Re:Vanishment feat. Annabel」が印象に残っている。そこに至るまでを考えれば、もっと熱く復讐心を駆り立てる展開にもできるのに、もう戻れないあの頃を慈しむような曲調が意外で。

そういうわけで、今は一つのゲームが終わった後の空白期間に当たる。
久しぶりにスプラトゥーン2を遊んだり、マリオオデッセイでクリア後のムーン集めをしてみたりしている。
Switchの体験版もいくつか遊んだ。一番面白かったのはDQビルダーズ。クラフト系のゲームは苦手だが、これはクエスト形式で目的を与えられるのが遊びやすかった。ロストスフィアは雰囲気とBGMは良いが、仲間の掛け合いテキストが受け付けなかった。全体的にテンポが悪いのも気になる。


特に時間のかかるRPGで顕著だが、ゲームクリア後には独特の間が生まれる。
私は複数のゲームを同時に進めることが苦手で、いつも一つに集中して遊ぶ習慣があるのだが、ほとんど日常と化していたものがなくなるのは寂しい。
一方でこれから何を始めても良い気軽さはある。枷のようなものが外れ、積んでいたゲームや体験版を手に取ってみたり、前から気になっていたゲームを検討比較してみたり。

このふわふわと浮ついた感覚が、好きとも嫌いとも言えない。

心に余裕がなかった頃は、このぽっかりと穴が空いた感覚が嫌で、すぐに次のゲームを探していた。何かに没頭していなければ落ち着かない、という意識があった。
幸いなことに、今はそこまで切羽詰まってはいない。落ち着かないのは確かだが、焦って次を探さずに、もう少しこの状態を楽しむのも良いかもしれない。

オンオフの切り替えが苦手だ。
出かける予定が一つでもあると、それだけで気持ちが休まらなくなってしまう。

「オン」の代表格は仕事である。何のために仕事をするのかといえば、お金(生活)のためであり、最低限の社会的な信用のためであり。
もちろん自分のために仕事を利用できるなら、それがベストである。
しかし必要以上に深入りはしたくない。言ってしまえば、手を抜けるところは抜いて楽をしたい。好きでもないことに費やすリソースはない。

週休二日制とすると、仕事が五日に対して休みが二日。
オンオフが上手く切り替えられないと、一週間の中で息ができるのが休みの日だけということになる。
そもそも休みが特別な日というのがおかしい。むしろ何もない休みの日が人生のベースであり、仕事日の方が特殊なのだという自覚は常に持っておきたい。何が平日だ!

……嘆いても週休五日制が実装されることはないので、こちらが変わるしかない。

朝起きて最低限の時間で支度して家を出ると、帰宅するまでずっと、仕事に時間を使っているように感じられる。
帰宅しても、用事が一つでも残っていると落ち着いて休めない。全て片付けてあとは寝るだけの環境を作らないと、腰を落ち着けることができない。

これだとオフの時間を、それ以外の時間でサンドしているようなもの。
逆に挟み返してやれないものかと考えると、やはり朝時間である。

起床から出発までの時間を、仕事の支度だけに使うのはもったいない。
朝からちょっとでも遊べたら。一日が自分の好きなことから始まれば、自分が一日の主導権を握っているようで気分が違う。
夜更かしして翌朝に慌てるのは体にも心にも悪いし、健康面でも良いこと尽くし。

オンオフの切り替えは性格によるので、簡単には改善しない。
まずは朝時間をしっかり確保し、オフの領分を広げていく。
そして人生の片手間で仕事をしている、というイメージを持つことにする。