MHSTの感想

16/10/08発売のMHST(モンスターハンターストーリーズ)をクリアしたので、その感想を。
発表された当初はMHXの方が期待値が高く、こちらはまったく興味の外だったが、体験版の手触りが意外と良く発売日に購入。

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今作で最も評価できるのが、モンスターハンターの世界を丁寧に描いている点。主人公はモンスターを孵化して育てるライダーだが、その本質は過去作を裏切るものではない。むしろ客観的にハンターや書士隊と接することで、本家と比べても世界観やテーマが分かりやすい作品となっている。
ターゲット層が低めのため、シナリオは王道で安定している。ナビルーも発売前やアニメ版の印象と違いびっくりするほど良い子。個人的にはもっとハンターたちと意見の対立があっても面白かったとは思うが、このぐらい優しい物語も悪くない。

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ライダーさんがとにかくかわいい。キャラメイクの幅は本家よりも狭いが、それ込みでもハンターさんより遥かにかわいい。
無口主人公とは思えないほど表情豊か。びっくり顔やライドオン時の決め顔も好きだが、やはりクライマックスのあれが一番良かった……。
本家のハンターさんと同じモーションも印象が違ってくるし、もうフィールドを走る後ろ姿だけで微笑ましい気持ちになれる。キャラメイクした主人公に愛着を持つタイプの人は、絶対はまると思う。

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本家だと拠点となる村でクエストを受けて出発を繰り返すが、今回は自分の好きな場所へ好きな方法で行くことができるのが新鮮だった。モンスターハンターの世界で生きている感覚が素晴らしい。
主人公の移動速度は遅く、追尾型のモンスターに狙われるとすぐに追いつかれてしまう。が、オトモンに乗ると振り切ることも可能に。特に走りながら笛を吹いてオトモンを呼び、そのまま飛び乗って逃げていくのが快感。


今まで狩る対象でしかなかったモンスターを、孵化/育成/共闘できるようになったことで、より愛着を持ちやすくなったのは大きい。今後のモンスター関連グッズも売れやすくなると思う。
オトモンの数も一作目にしてはかなり頑張っている。ナルガクルガとベリオロスが共演するのは初めてか。それぞれに設定された絆技も楽しく、全てを確認したくなる出来。
ちなみにモンスターのモーションは、どれも本編で見慣れたものばかり。ハンターだった頃に散々苦しめられたモーションを見ると、思わず声が出てしまう。


BGMも良い。何はともかく「風の絆」で、このメインテーマが英雄の証に匹敵するかっこよさ。曲の引き込み具合が強いし、頻繁に使われるので印象にも残りやすい。
各フィールドは無音だが、最初のジングルはどれも素敵。拠点は良曲揃いで、戦闘曲も堅実にかっこいいのでイヤホン推奨。本家と同じSEがあちこちで鳴るのもポイント高い。

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ちょっと微妙なところとしては、素材集めがRPGになったことで作業色が強まったところ。作業量自体は本家より少ないが、格下のモンスターの素材を集めている時の虚無感はこちらの方が強い。

ネコタクから遠い場所に生息するモンスターの狩りも辛いかな。ナルガクルガとか、ナルガクルガとかね。
こだわりだしたらキリがないものの、基本的にストーリーを進めないと良いものは手に入らないので、とりあえずエンディングまではあまりこだわらずに遊んだ方が楽しめる。それでもこだわりたくなるけど!


ゲーム的には討伐クエストが多いこともあり、ライダーが「自分でも戦えてモンスターとも共闘できるハンター上位互換」になっていたのは気になった。また「帰巣させて寝床でトドメを刺してタマゴを強奪する」とか、ハンターも真っ青の所業では。
しかし世界観に合わせすぎて遊びがつまらなくなるのも困るし、このあたりはゲームという形式の限界かもしれない。


逆にシナリオによって遊びを狭められたのが、ストーリーキャラといっても過言ではないレウス関連。この強制加入&名前変更不可のレウスが非常に強く「もうお前一匹で良いんじゃないかな?」と言いたくなる。個人的にはオトモンの名前を食べ物縛りで遊んでいたので、レウスだけ名前が浮いていたのは気になった。
しかしレウスがいなければシナリオの魅力が半減するのも事実。後半のゲームバランスを考えると一種の救済措置としても機能していたし、これはこれで良かったのかも。


あとは一部のモンスターをオトモンにできないとか、オトモンの名前を後から付け直せたら良かったぐらい。大きな問題点や不満点はなかったな。

 

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シリーズの肝である魅力的な世界観とテーマを、本家よりも雄弁に語る素晴らしいスピンオフ。モンハン語で固有名詞がはっきりと発音されたり、今までにないデザインのアイルーが出てきたり、強気に攻めているところもある上でしっかりとMHしているのはさすが。

スタッフロールまでのプレイ時間は47時間。シナリオが進む度に出てくるクエストも小まめに拾っていたから、寄り道せずに進めばもう少し早いか。
後からシリーズを振り返った時、MHの世界をぐっと広げた価値ある一本と呼ばれるようになるはず。良いゲームを遊んだ。

心機一転

このブログの在り方を考え直す時にある。


元々このブログは、趣味に関する記事を書き散らす場所として機能し、特にゲームのプレイ日記を数多く掲載してきた。

しかし瞬間的な感想には手軽で気楽なTwitterがあり、込み入ったログに関してはEvernoteに細かく残すようになったので、このブログの存在意義が分からなくなってきた。



閉鎖については考えていない。

いざという時に文章を書ける場所は保持しておきたいし、今年で10周年(!)を迎えるこのブログに愛着だってある。


しかし朽ち果てたまま放置するのではなく、今になって復権を考え始めた理由は、別にある。

以前、長文でゲームの感想を書いている時に、上手く文が続かない感覚があった。どうやら自分だけが読む自分のための文章に浸りすぎて、他者の視線に耐えうる文章を書けなくなっているらしい。

書けないよりは書けた方が良い。よって「リハビリ」が最大の目的になる。


 

ネット上に日記を書くだけで楽しかったあの頃から、もう10年が経った。

今あえてネット上に文章を書く意味は、他者に読まれる(可能性がある)という一点のみ。

そこに必要なのは個人の細やかなプレイログではなく、総括的な感想だと思う。

 

たまにTwitterに収まらない長文で感想を述べる時に、Privatterを使うことがある。

本来ブログに書かれるべきだったものをPrivatterに投稿したのは、その方がTwitterとの連携がしやすかったという理由があるが、とにかくPrivatterに過去投稿した文章が以下の通り。


新世界樹2感想/全体公開2014-12-27 17:31:11

2015年を振り返る/全体公開2015-12-31 21:45:10

逆転裁判6感想(ネタバレあり)/全体公開2016-07-16 14:05:00

世界樹5の感想と考察(ネタバレあり)/全体公開2016-08-10 21:14:50


つまり直近の二年間でブログを恋しく思えたのは、わずかに4回のみ……ということになる。

この数字がこれから劇的に増えるとも思えない。思えないが、ゼロでないこともたしか。


今後はもう少しだけ九条河原の落書のことを気にして、広告を被ってしまわないように、適度に文章を書いていきたい。

twitterとは両輪で互いに補い合える形に持っていくのが理想だが、そこまで上手くいくかどうか。