こないだ2015年を振り返ったはずだが、もう2016年を振り返ることになるとは。
最近よく思うのは、自分が今までに生きてきた二十余年と、両親が生きてきた直近の二十余年は、同じ歳月でも体感時間が全く違うのだろうということ。僕にとってはそれが人生の全てだが、親にとってはそうではない。
これから自分が感じる時の流れは早くなる一方。十代の頃に流れていた小川とは比にならない急流を、きちんと捉えて固定化しなければ。

ここに書き残すのは、過去になりつつある2016年に愛したものたち。

[記録]
Evernoteの本格運用を始めたのが2015年の12月頭なので、一年通して使ったのは今年が初めてとなる。何度もスタック整理を繰り返したが、その過程で自分の考え方や趣向と向き合うことができた。主目的は「過去全体に検索をかけられるシステムを作る」ことだったが、それ以上に価値のある副産物を得た。
長らく機能していなかったブログや、立ち位置が安定していなかったTwitterも、Evernoteの補助輪として定義し直した。振り返れば、自分用のルールをいくつも定めた年だった。
最近では何かを始める時に「これはどうやってEvernoteに格納するか」を考えるようになった。ライフログやタスク管理に趣味の記録まで、あらゆる方面で依存しているので、何らかの問題でサービスが使えなくなると生活が成り立たなくなる。それだけが少々怖いところ。

[世界樹の迷宮]
2012年以来、久しぶりにナンバリング新作が発売されたのはめでたい。現在進行系で楽しく遊んではいるが、以前から感じていたマンネリもそろそろ限界に達しつつある。それでも5の世界観を継承して6や7を発売してくれないと困る。
スタッフが動いていないのは気になるし、来年3月発売のNintendo Switchにはタッチパネルや二画面という要素がない。1~4の流れと分断された5を出しておきながら、ここで一区切りされても困るのだが……。この先がとても心配なシリーズ。

[ポケモン]
今の子供には妖怪ウォッチの方が人気だと言われていて、実際にそれを体感もしていた。さらに2014年発売のORASが明らかに大人向け路線で、内心かなり落胆していた。
しかし今年は「ポケモンGO」が世界的なブームになり、最新作「サン・ムーン」が理想の出来だった。自分がポケモンに求めているのは、ポケモンと一緒に過ごす楽しく優しい世界。GOのポケモンを探して実際に歩く体験は新鮮だったし、サン・ムーンの島巡りも素晴らしい思い出になった。
あとはリアルポケモンセンターにも行く機会があり、改めてポケモンブランドの強さを思い知った。子供の頃から好きなものが、今も変わらず元気なのはありがたいこと。

[モンスターハンター]
2015年12月にX(クロス)が発売され、2016年10月にST(ストーリーズ)が発売。2017年3月にはXX(ダブルクロス)が予定されている。Xは個人的にシリーズ最高傑作、STは意外なほどに出来が良く世界観を広げた秀作。9月は狩猟音楽祭にも行って、例のごとく「生命ある者へ」で涙した。
次のXXは密林とセクメーア砂漠が復活し、P2の基本マップが全て出揃うことになる。ただXの時点で大ボリュームだった上に、発売時期がよろしくない。P2G以来ずっと発売日に買ってきたシリーズだが、悩みどころ。来年のことは来年になってから考えようか。
世界樹とは対照的にSwitchでの展開が楽しみなシリーズ。4以降の画質には物足りなさを感じているし、テレビ画面で最新作の狩りを体験してみたい。

[テレビ]
ほとんど置き物と化しているテレビが、今年はそれなりに活躍した。まず大河ドラマ「真田丸」。大河を完走できたのは、2012年の「平清盛」に続いて二度目。全ての登場人物への愛、丁寧で容赦のない描写、大河ならではの伏線回収が素晴らしいドラマだった。また重くなりすぎないように差し込まれるギャグ要素が、視聴の心理的なハードルを下げてくれたのもありがたかった。
大河の当たり年は、毎週日曜夜を楽しみに一年を過ごせるので、本当に幸せ。今日の総集編を観て、改めて今年は真田丸の年だったと実感している。
次にアニメ「逆転裁判」という名のナルマヨ祭り。原作よりヒロイン力が跳ね上がっている真宵ちゃんが可愛く、アニメのおかげで逆裁6をさらっと流せた感はある。
最後に「逃げ恥」。最終回前になって追いかけたが、ヒットする理由が分かる良作だった。一時期はテーマソングの「恋」が延々と頭の中を流れていて、気づいたら口ずさんでいたり。最終回は真田丸パロもあって、一種のお祭りに参加しているような感覚があった。

[創作]
形になったものは三編ほど。ここ数年の惨状と比べれば、長めのが二作ほど形になったので及第点。本当は世界樹の短編みたいなものを月一で仕上げられたら良いが、どうにも腰が重たくて。
16/01/30:書士と狩人1章 暖かき麓の村(MH)
16/04/27:宵の向こう(世界樹4)
16/10/30:書士と狩人2章 銀世界に立つ(MH)
「来年は○作ほど仕上げる」と毎年のように宣言しては挫折しているが、書士と狩人シリーズだけは何とか最後まで書ききりたい。このペースだと来年中に完走するのは厳しいので、MH6までには、何とか。

2016年は良い年だった。環境はころころと変わったが、後半になるにつれて快適になった。掃除や整理が進み、記録回りのシステムも完成した。
一区切り付いた年とも言える。後に自分の人生をいくつかに区切った時、2016年はある区切りの終わりに位置するように思う。
とすると来年以降が不安になってくるが、今そのことを考えても仕方がないし、来年のことは来年の自分に丸投げしていこう。ほどほどに頑張れ、2017年の自分。

16/11/18発売の「ポケットモンスタームーン」の感想。

殿堂入り時点でのプレイ時間は44:21。
ポケモンは青→銀・クリスタル→サファイア→プラチナ→ソウルシルバー→ホワイト2→Y→ホワイト→アルファサファイアと遊んできた。過去の法則に従って、今回もムーンを選択。


[12時間の時差]
ムーンを選んで良かったと思ったのが時差の存在。サンは本体時間に忠実にゲーム世界の時間が流れるが、ムーンは12時間ずれている。現実の夜に遊ぶことが多いから、ゲーム内がいつも明るい朝なのは嬉しかった。小学生の頃、ホーホーばかり出てオタチに会えなかったことを思い出した。
逆に休日の昼に遊ぶと、タイトル通り夜のアローラ地方を冒険できて、これはこれで新鮮。肝心なイベントの時は(ムーンなので)夜に合わせてくれるのも親切だった。

[シリーズ最高峰のシナリオとBGM]
ポケモンのストーリーは空気だと言われてきたが、今回は本当に良かった。いつもの「バッジを集めて悪の組織を倒してポケモンリーグに挑む話」じゃなかった。深くは語らないが、変に小難しい話ではなく、中身の薄い話でもなく。何より素晴らしいボーイ・ミーツ・ガールだった。
BGMもこの曲いいな!と思うことが多く、またバラエティに富んでいる。冒険心をくすぐられる道路、楽しく賑やかな試練、シリアスなスカル団やエーテル財団とのバトル、これぞポケモンバトルと言いたくなる島キング・クイーン戦、各キャラのテーマ……挙げだしたらキリがない。
個人的に好きなのは島キング戦、グラジオのテーマ、エーテルパラダイスに乗り込んだ時に船着場で流れる曲、ポニの大峡谷、リーリエのイベントで流れるピアノ曲あたり。

[ロトム図鑑]
かなり細かい間隔でセリフが更新されるのが嬉しい。ディグダトンネルでの「ボクも地名になりたい」が可愛い。
今回から手持ちが進化した時も図鑑のテキスト見せてくれるようになったのは、地味だけど素晴らしい改善点。最初に選んだ御三家の図鑑テキストを見逃しがちなのは、以前から気になっていた。
ポケファインダーは評価基準がよく分からなくて、あまり熱心にはやらなかった。撮影ポイントでは必ず起動するようにはしていたが、ver.5は遠すぎて断念。
ロトム図鑑で一番便利だったのはマップ。常に現在地や次の目的地が表示されるので助かったし、道路のカーブや小さな草むらまで俯瞰できるのは面白かった。次回作以降も継続してほしいシステム。
そういえば今作のマップは町と道路の境界が曖昧だったように思うが、これも好印象。ゲームをしているのではなく、島巡りをしているのだと実感できた。

[キャラクター]

ハウ君
アローラらしい明るくのんびりとしたキャラだが、それだけじゃないのはさすが。グラジオに対しての発言がいちいち真に迫ってるの笑う。父親が誰なのか気になる。

リーリエ
みんな大好きリーリエちゃん。最初は思っていたより影の薄い子。これはこれで可愛かったが、エーテルパラダイス後はメインヒロインに相応しい活躍っぷり。特にナッシーアイランドでの一幕は、あまりに甘酸っぱくて。人気が出るのも納得。

グラジオ義兄さん
第二のライバルキャラ来た!と思ったら独特のポーズ+かっこいいBGM+「グラジオはタイプ:ヌルをくりだそうとしている」の異質感で、強烈なインパクトを与えてくる人。エーテルパラダイスに乗り込むあたりは最初から最後までかっこいい。
性格の良さがにじみ出ているのが好き。特にエーテルハウスでのバトル後の謝罪、パラダイスに乗り込む直前にハウを待つ時の主人公との会話、ラナキラマウンテン前の台詞など、なんて魅力的なキャラだろうと思う。頼れる兄貴分ながら、彼自身も迷いがあったり、ノープランで敵の本拠地に乗り込んだり、あのポーズだったりと、隙もあるところが良い。今作で一番好きなキャラ。
リーリエとの関係はまったく気づかなかった。グラジオがヌルを連れて出ていったのを参考に、リーリエもコスモッグを連れて出ていったのかと思うと、この兄妹が愛おしすぎて。

ククイ博士
今までの博士は最初の三匹をくれるあたりがピークだったが、今回は歴代でも類を見ないほど出番が多い。中盤までは一緒に冒険しているようなものだし、途中でポケモンリーグを作るという壮大な計画を掲げて見事に実現。最後は初代チャンピオンの前に現れて物語の〆を担う大活躍。主人公たちを見守る一方、ストーリーの本筋に出過ぎないところも良かった。
グズマとの「しまキングになれなかった同士~」「ならなかったんだ」の会話がとても印象に残っている。深くは語られない彼らの少年時代や、それぞれが色々なことを考えて生きているのを感じられる名場面だった。

グズマ
この人も嫌いになれない。大人になりきれないまま成長しちゃったというか、自分の強さを認めてくれるルザミーネに懐いてるあたり、本当に精神的に脆い人なんだと。グソクムシャがパートナーとしてはまりすぎている。

ルザミーネ
自分の愛するもの以外は要らない過激主義。結構きつい台詞も多い。ウルトラスペースでの台詞が全国のトレーナーさんに突き刺さる。撃破後のリーリエに対する台詞は、ルザミーネなりの愛情を感じて好き。

[野生ポケモン]
草むらまで細かく分布されるようになったのは良いが、レア指定されたポケモンの出現率が非常に厳しい。この分布情報が正しいのか不安になってくるほど。
また最初は新鮮味のあった仲間呼びも厄介。仲間呼びがターン外行動で、その頻度も成功率も高いので、いつまでもバトルが終わらない。こちらの火力が足りない序盤は、トレーナー戦よりも野生の方がずっと手強かった。二匹いる間はボールを投げられないので、捕獲の難易度もぐっと上がっている。仲間呼び自体は面白いと思うので、もう少しマイルドに調整してほしかったところ。今作の数少ない不満点。

[試練とポケモンリーグ]
遊んでいて最も驚いたのは、ジム戦がないこと。今作は過去のシリーズ作品と比べると、かなり大胆に冒険しているが、まさかジム制度を廃止するとは思わなかった。
代わりに導入された試練は、どれもバラエティ豊か。ギャグ要素が強かったりと好みが分かれるところもあるが、ジム戦よりもこちらの方がポケモンらしいとは思えた。ヌシの強さはなかなかのものだし、Zクリスタルを集めるのは戦力UPに繋がるし、よく考えられている。
一方で四天王戦は従来通り。メンバーは素直に四人の島キング・クイーンでも良かったとは思う。初代チャンピオン等、リーグについては素晴らしい演出が多かったが、特に最後の戦いに至るまでの流れが大好き。あのイントロはずるい。

[過去作の尊重]
ゴールデンボールブリッジの台詞と手持ち(カントーのすがた)を完全再現した場所があったり、ポケモンリーグでのククイ博士の言葉だったり、随所で懐かしさを覚えた。カフェで過去作のご当地おやつが貰えるのも好き。いかりまんじゅうとか、ミアレガレットとか。

[フェスサークルとポケリゾート]
中身は可もなく不可もなく。リゾートは毎回リザードンに乗って飛んでいく演出が入るが、二回目以降は即時移動したい。
いきなりポンと解禁されるので、少し面食らうところはあった。もう少しシナリオとの繋がりがあっても良かったかも。世界観的にはどちらも実在する場所っぽいし。

[旅パ雑感]

 クリア時パーティー

アシレーヌ
うたかたのアリアのSEが心地よい。アシレーヌZでわだつみのシンフォニアに強化できるのも必殺技っぽくて良い。複合のフェアリーも便利で、対処しにくいドラゴンたちをムーンフォースでなぎ倒してくれた。ステータスが高くごり押しが利くので頼りになる。

ドデカバシ
特性と噛み合った技が強い。進化も早く中盤までは強すぎるほどだが、終盤は息切れ気味。専用技くちばしキャノンが楽しい。そらをとぶ当てが外れたので、今にして思えば別の子でも良かったかも。

クワガノン
さすがに進化が遅すぎる。Lv50越えるまでデンヂムシで過ごすとは思わなかった。見た目に反してすばやさが低く、思わぬ攻撃を受けてしまうことが多かった。飛行相手に繰り出すことが多いが、飛行を等倍で受けてしまうのも痛い。

ダグトリオ(アローラのすがた)
ディグダ時代は貧弱そのもの。鋼タイプが毒耐性にしかなっていない。安定した一致技はあるので火力は充分。手持ちが鈍足揃いなので、すばやさが高いのは助かる。カーリーヘアは発動機会自体は多いので、まあ楽しい。「あなをほる」がフィールドで使えなくなったのがちょっと寂しい。

アマージョ
専用技トロピカルキックが優秀。草なので半減されることも多いが、攻撃の種族値が高いので結構ダメージを出せる。いかにも硬そうな相手を等倍で沈めていく姿は頼もしかった。倒せなくとも攻撃ダウンで後続に繋げられるし、忘れた頃に発動する特性も素敵。

バクフーン
迷いに迷っての六匹目は、島スキャンで出会ったこの子に。同じ御三家でもアシレーヌと比べると、中盤の技が貧弱だったり、種族値が中途半端だったり。火炎放射を覚えてからは出番が増えた。リフレが圧倒的に可愛い。

秘伝役が要らないことをもっと早くに知っていればと思う。捕獲要員がおらず、弱攻撃がバクフーンのでんこうせっかぐらいで、何かと困ることが多かった。一応アマカジが粉を振りまく予定だったが、まさか物理攻撃特化型に成長するとは。

[総括]
20周年の記念作品で、過去作のお約束をがんがん破っているのに、歴代で最もポケモンらしい楽しさに満ちているポケモン。
アローラ地方をポケモンと一緒に島巡りする主人公が心の底から羨ましく、彼になりたいと思ったことは一度や二度ではない。
ORASキンセツがリメイク部分で主張してきた後ろ向きな世界観には落胆させられたが、その次にアローラを持ってきたのはお見事。作り手がポケモンの魅力を分かっていることに安心した。
思い出補正さえ破って、現時点でシリーズ最高傑作。ポケモンの未来は明るい。