今週は天気が崩れ気味だったが、今日は雲一つない晴天。気温は少し下がり、3月にしては肌寒い日だった。
前回の記事を書いた後、そのうち中学校の卒業式の写真も上がってくるだろうと思っていたが、それが今日だった。
いつも「今が人生で一番楽しい」という思いで過ごしているが、相対的に見て中学時代の三年間は特別だった。
今では三年なんてあっという間に過ぎていくが、多感な時期の三年は重みが違う。
一言二言では言い表せない思い出がある。
嫌な記憶や恥ずかしい失態も多々あるが、それを差し引いても輝きは褪せない。
明確な自我を持ったのも、趣味で人と繋がったのも、日記という形でライフログを付け始めたのも、中学生の時だった。
それまでの子供時代と比べても、あそこは人格形成に関わるターニングポイントだった。「今の自分」への出発点といっても過言ではない。
卒業の直前、最後の一週間のことはよく覚えている。教室の窓際で浴びた、春の陽気の手触りまで思い出せる。
あと少しでここを出ていくのだという寂しさは、得たものが多いからこその感情だった。最後まで仲間と楽しく過ごし、景色を記憶に焼き付けようとあがいた。
そしてまたたく間に過ぎ去っていく時間。あの一週間は本当に一瞬の出来事だった。きっと人生で最も儚いひと時だった。
今後あれほど濃密な時を過ごすことは二度とないと思うと、少し寂しい。
ただ、それだけの青春を抱えることができたのは幸せだと思う。
きっとこれからも、思い出は静かに、けれど確かにそこにあり続ける。